共に生きたい

地球に優しい生き方を模索中 日々の気づきを綴ります

江戸時代はエコな時代

 

現代のような物資もエネルギーもテクノロジーもなかった江戸時代。
どのように生活をまわしていたのか気になります。

たまたま手に取った本に書いてあったのですが、実は江戸時代には、現代の模範にもなる循環させるエコシステムが存在していたらしいのです。

 

何と言っても

江戸時代(=古い) + エコシステム(=新しい)

なのであまりつながらないのですが
こんな古い時代に、エコなシステムなんてあったのでしょうか。

 

本には江戸時代の物のない生活を補い、うまく循環していけるような仕組みありました。現代にも通じるものがたくさんあるので、そんな素晴らしい循環型のシステムのほんの一部を書いてみたいと思います。

 

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江戸時代のリサイクル・リユースの仕組み

現代と違うのは江戸時代はモノが少なくすべてが貴重な資源です。

当時の江戸の人口は、世界で最大の都市だったそうですが、長い鎖国で物資は輸入できずに、国内のエネルギーと資源をうまく活用していくしかなかった。

 

新しいものは簡単には手に入らない時代なので、どんなものであっても現代ではごみ同然の物でも徹底的に再利用されました。

 

例えばこういうもの 

 *瀬戸物の焼き接ぎ

  割れてしまった陶器を白玉粉で接着、修理する専門職人

*紙屑買い

  不要になった帳簿類など紙を買取り、漉き返し再生紙にする。

*古着屋

  布はすべて手織りのため貴重品。
  そのため4000軒もの古着商がいた。

*灰買い

  薪を燃やした後の灰を買い集め、肥料として農村に売る。

*肥汲み

  人間の排出物は農村では最も大切な肥料で、貴重な資源。
  排せつ物の所有権をめぐって争いも起きていた。

 

他にも江戸時代の庶民の子供のための寺子屋では、教科書は子供の所有物ではなく、学校の備品として扱い、長く大事に使ってきました。
ある教科書では、109年間使われた記録が残っているそうです。

 

他にも古樽買い、古傘骨買いなどありとあらゆるものをリユース(再使用)、リサイクル(再利用)してきました。

 

そして暑さ対策

打ち水、家屋の風を通す仕組み、江戸の道自体が泥道と言われるもので天然の空調機として働いていた。

当時でも、舗装技術があったらしいのでそれを進めていなかったのは、泥道のおかげで気化冷却が起こり、町全体を冷やす役割をしていたのを理解していたためかもしれないと言われている。

この様に江戸時代は水や風、太陽の自然の力を利用して、エネルギーがゼロでも快適に生活できる工夫がたくさんある。

 

江戸から知恵と工夫を学ぶ

 

現代は大量消費社会となり、物はどんどん捨てられまた新たに大量に作られるというサイクルですが、こんなことはあとどのくらい続き、保っていくことが出来るのか心配にもなりますが、もしもエネルギーが枯渇するようなことがあっても、この江戸のような時代に習えばなんとか生活は繋いでいけるのかもしれません。

これからあたらしい循環型社会を創っていくときに、このような江戸の知恵がヒントになってくるのでは。

消費の世の中ではなく、生産した資源を大切に扱いまわしていく仕組みがこれからを変えていくのではないでしょうか。

 

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