共に生きたい

地球に優しい生き方を模索中 日々の気づきを綴ります

本📖オ―ドリ―·へップバ―ンの言葉

本屋をうろうろとしている時に目に入ったのが「私は自分を美人だと思ったことがありません」 と言うこの言葉でした。

その帯につられて買ってしまいましたが、読んでみると私の思っていた「ロ―マの休日」の華やかで美しいオ―ドリ―だけでない、謙虚で強い信念と自分の軸を持った素敵な生き方をした女性だとわかりました。

 オ―ドリ―は本当に自分のことを美人だと思っていなかったようですが、それは息子のショ―ンもそう発言していて、コンプレックスだらけだったそうです。

痩せすぎている、胸がない、背が高すぎる、足が大きい、歯並びが悪い、顔が四角い、鼻孔が大きい……などたくさんのコンプレックスがあったのです。

 

また目に対しても、「世界一美しい目の持ち主」と称賛されても、「いいえ、世界一美しい目のメイクです」と言っています。

 そして仲良くなった女性にメイクを落とした顔を見せて「私、目が本当にに小さいの、目がどこにあるかわからないぐらい!」とおどけてみせる。

 

自分のコンプレックスを隠さずに、反対に正直に認めて、そしてユ―モアにしてしまう。隠したいことをさらけ出せる勇気はすごいと思う。

人気が出るほど、普通ならその位置を守ろうとするし、まして敵が多い女優と言う職業でありながら、あっけらかんとしていられる神経

自分の価値をもっと本質的なものと捉えていた強さがあったのだろう。

 

そして、私が一番心に響いた言葉があります。

それは飢餓で多くの子供たちが亡くなる現状を知り、強いショックを受け晩年にユニセフの「特別親善大使」の活動をして、残りの人生を捧げる決意をした時の言葉。

 

「私にできることはわずかですが

思いがけない贈り物をもらった気持ちです。

自分が有名になったのが

何のためだったのか

いま、やっとわかったからです。」

 

自分の生まれた理由と自分がここまで有名になったその理由は、自分はユニセフの親善大使となり、多くの子供に光を感じてもらう手伝いをすること。

そう自分の使命と人生を結びつけたのです。

 

実際にオ―ドリ―はマスコミを巧みに使い、自分が訴えることで多くの人が注目し、子供たちの役に立つことができると自分の役割を感じていました。

世界的大スターが物質的にみたら、なんの不自由もなく暮らせたのに、オ―ドリ―の選んだ生き方は物質的ではない、自分の内面から沸き上がる心の訴えを優先させた生き方だった。

 

女優としてのオ―ドリ―ヘップバ―ンではなく、ひとりの女性として、自分の生きる意味を真摯に貫いたそんなことを知れる本でした。

 

私は自分に「果たしてどんな使命を選んで生まれたんだろう?」

なんて普段は考えない、未知な世界を想像してみるきっかけをもらえた素敵な本でした。