共に生きたい

地球に優しい生き方を模索中 日々の気づきを綴ります

本📖『アミ 小さな宇宙人』エンリケ・バリオス著を読んで

心に残る良い本との出会いがありました。

半年ぐらい前に読んだのですが、私の人生の中で確実に残したい本となりました。

現在人気が再燃しているようで、ネットで見てみたら7千円という金額で売られいたのでびっくり 、図書館にもあると思いますので、興味のあるかたは是非、手に取ってみてください。

 

 

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)

 

 

世界11か国で翻訳され、今なお読まれ続けられている本。表紙のちびまる子ちゃんのような子供のイラストがかわいらしく印象的です。

 

宇宙や宇宙人には興味ないという人でも、とても楽しめるファンタジーのつくりになっていて、けれども限りなく真実に近いのではないかと思える、そんな不思議な世界に魅了されると思います。

 

「 大人は読まないように、素晴らしいことばかりなので、きっと面白くないでしょう」との著者のユーモアのある、ただし書きが最初に出てきます。いえいえ、ぜひ大人に、しかも未来に心馳せるのが好きな方にぜひ読んでほしいです。

ファンタジーとはとても思えない、リアルで魅力的な宇宙人の話に夢中になります。

小さな宇宙人との会話

地球の少年と宇宙人アミが出会い、今の地球の科学の水準と愛の水準のアンバランスから、危ない状態にあることを教えられるところから始まります。

世界の科学の水準が、愛の水準をはるかに上回ってしまった場合、その世界は自滅してしまうんだよ……

 科学と愛のバランスが科学のほうに異常に傾きすぎている。いま、地球は変換点にある。危険そのものだよ。

 

少年は自分の住む地球はそれ程悪い人ばかりではないと反論する。

宇宙人アミは少年に「愛のないところに長続きする組織はあり得ない」と言い、「文明が進歩するということは、それだけ愛に近づくということだ」と少年を諭した。

 長くなるので割愛しますが、地球が向かっているのがどこなのか?を知る手掛かりが多く書かれています。

 

本当に伝えたいこと

この本を読んでみて、私の中の何かが確実に影響を受け、変わった気がしています。

 理想の未来を描けと言われても、一度も見たことも経験したこともない世界をうまく想像することはできません。

 

見えないものを追い求めろと言われたところで、私たちはいったいどちらの方向に何を求めて進んでいくことがいいのか、その指針があまりにも個人で違っていたり、意見の食い違いからの悲しい結果を見すぎています。

 

けれどもこの本が一番伝えたいメッセージは、何を基準においてすべてを判断し進んでいくのかを、明確に子供にもわかるように話してくれています。

 

その基準というものは、各人で変わるものではなく、人種でも国でも変わらない。

それよりももっと大きいこの宇宙のすべての星も基準となりえる(宇宙の基本法と本では書かれている)を教えてくれているのです。

 

この本は読む側の受け取り方で感じるものは違ってきても、このメッセージはすべての人に伝えたいことなのだとおもいます。

 

最後に

この本の中で一番好きなところは、宇宙人アミが地球の自然に触れたときに、「宇宙のあらゆるものにも引けを取らない美しさ」だと伝える。そして人生とはすごく単純だと言っている。

 

人生はこれらを健全に満喫する以外に目的はない。

 

人生が提供してくれたすべてのものに注意の目を向けるようにつとめてごらん。

たえずいろんな素晴らしさを発見することだろう。頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するようにつとめてごらん。

人生の深い意味は思考のもっとむこう側にあるんだ。

 

宇宙の話ばかりではありません。普段の日常に、どれほどかけがえのないものであふれているか、本当に大事なものは何かに目を向けさせてもらいました。

 

この本から感じるメッセージは人それぞれですが、きっと心の中に何かきらりと光るものが残ると思います。