共に生きたい

地球に優しい生き方を模索中 日々の気づきを綴ります

人生の歯車が回り出す時

「あと一年の命と宣告されたら何をしたいか?」

よく自己啓発系の本で見かけるフレーズのような気がします。

「その答えが自分の本当にしたいことだから、今からその生き方をしよう!!」とか書いてありそうですよね(笑)

 

どこかの誰かの答えがすごく気になります。
どんなことが思い浮かぶのか興味しんしん👀
その答えの中に、その人の本質みたいなものが垣間見えるのかな、なんて思ったりします。

色々な人の究極の一年を聞いてみたい気もしますね。

 

 

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けれどですよ

そりゃそうなんだけど、やりたいことはあっても現実的には難しい……。と普通は考えます。

実際はずっーと生きていく確率の方が高いのですから、もし夢のようなこと思ってしまってもできないと思うのも仕方ない。

 

 

若いから出来たといえるのですが

私は20代である本に出会って、このことを真剣に考え、実現させてしまったことがあるのです。(自慢話ではありません、今ではそんな気力もない)

 

当時、私が残りの一年と考えるきっかけをもらったのが、モンゴメリー著の「青い城」という本。
赤毛のアン」は超有名で、その陰に隠れていますがすーーごく面白い本です。

この本を読んで、当時稲妻が頭に落ちた (ような気がした……💦)

 

 

このお話は、
主人公の女性が、主治医から「あなたの心臓はあと一年しかもたない」という手紙をもらい、そこから今までの生き方を一変させる話なのです。

 

それまでの主人公の生き方は世間の目、家族、親類の目にしばられ、嫁に行く時期もとうに過ぎ、うるさく言われたり皮肉を言われたりしても、自分を押し殺し、心は感情が無くなってしまったような毎日を送っていた。

 

そんな彼女が、余命一年と知り、力をなくすどころか「もうすぐ死ぬならこんな生き方はしたくない」と抑圧された生き方から一変する。

 

感情を我慢せず自由に表現するようになり、人との会話では、周りの人の驚きの表情が目に浮かんでくるのが痛快で、自分が言っているわけではないのに心がスカッとします。

 

そしてそこから彼女の人生の本当の歯車が回り出して、生き生きとした人生を選び恋人にも巡り合う。

気が付いたら、約束の期限が来ても一向に健康を損なうことがないどころか、毎日充実して生き生きとして、とても死にそうな感じがしない。

疑問に思った主人公が医者に訪ねてみて初めて別の人の診断結果が送られてしまったことを知る。

 

「どれほど辛い一年を送ったことか、謝ってもその罪は消えない」と嘆く先生でしたが、主人公は心から感謝して「素晴らしい贈り物をもらった」と反対にお礼をいって病院を後にした。

長く生きれることを知って一瞬途方に暮れたけど、もう前の生活に戻ることなく、そのまま引き続き自分の選んだ人生を過ごして幸せになったという……。

簡単に書くとこんなおはなしでして、、、。

 


これに若いころの純粋な私はいたく感動してしまい、

この不自由の中で死んだような目をして生きてるの、これ私じゃん!と思ったんですよ。

自分とこの主人公が似ていると思い、他人ごとに感じられなかった。

 

主人公が自分の期限を知ってから勇気を出して幸せをつかんだので、私も本当にしたいことはわからないけど、いやなことからは抜け出して新しい世界に生きよう!とびっくりするぐらい単純に純粋に思ってしまい、会社をやめ家を飛び出し、初めての土地での生活を始めたのです。


こんな極端なことをしなくてもよかったのですが、とにかく「新しい自分」というワードに酔いしれてました(笑)

結果はとても満足の生活でしたが……ヨカッタ、ヨカッタ(^<^)

 


たまたまうまくいったのかもしれませんが
この時の私が選んだ決断が人生の中で、たまに顔を出し勇気づけてくれていることは確かです。

もう冒険ができる歳でもありませんが(;^_^A
こんなことを時々自分に問いながら、自分の今を見つめることも、たまにはいいのかな。人生にスパイスのような役目を果たしてくれている気がします。

 


さらっと書くつもりでいたのに、思いのほか長くなってしまいました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。