〈生活をデザインする〉ニーチェの言葉
自分の周りには
自分にとって良い物、善い人、善い事を意識的に選択できると思っている。
全ては無理だとしても、最近はかなりの部分が選択可能だとわかってきました。
参考にした言葉は
何年か前までは、気に入って壁に貼り付けていたニーチェの言葉。
〈生活をデザインする〉
快適に美しく生きたいと願うのなら
そのコツは芸術家の技術が教えてくれる。
たとえば画家は物の配置に気を遣う。
わざと遠くに置いたり、斜めから見えるようにしたり、
影が効果的になったりするようにする。
これと似たようなことを生活の中でわたしたちはしている。インテリアの配置だ。
使い勝手だけを考えて家具を置くわけではない。
美しく生活できるように工夫を凝らす。
そうでないと、雑多でめちゃくちゃな空間の中で
暮らさなければならなくなるからだ。
同じ様に私たちは
生活の諸々の事柄や人間関係を
自分の好きなようにデザインしてよいのだ。
「ニーチェの言葉」より
この言葉が、当時の私の心に響いた。
「生活の諸々のことや人間関係を自分の好きなようにデザインする」という感覚を私はたぶんもったことがない。
ただ与えられたものを、その環境の中で何とかしようと右往左往してやってきた気がする。
ただ漠然とそれらを受け止めていた私にとっては
何か光がさしたように気持ちが明るくなった覚えがある。
「自分の周りの人や物を、自分の好きなように配置して良い」のだと。
人は良いことも悪いことも少なからず周りから影響を受けている。
だから意識的に自分の好みのものや、
快適と思うものに囲まれていないと
望んでいない方向に引っ張られてしまうことはあると思う。
そう意識的になるのが大事。
自分のキャンバスの中に理想のかたちを描く
才能ある画家のつもりで、もっと積極的に、もっと大胆に。
それから数年が経ったけれど
この言葉は私の胸に刻まれたようで、よく思い出すようになった。
心地よい環境を自分で作り上げようと、今も意識してやっている。
だから毎日がほんのちょっとずつだけど、居心地が良いものになってきたと思う。
「自分の生活の諸々を自分でデザインする」
とても好きな言葉です。